歯を抜いてしまった・・・
ショックだと思います。
歯を抜くことを予想されている方はまずいらっしゃいません。
しかし、現実として歯を抜く時期はいつか来ます。
杉並区の皆様こんにちは。
杉並にお住まいあるいはお勤めの方、あるいは杉並区を含めてインプラントをする病院をお探しの方、このページでは、インプラントをするうえで有効な情報を書いていきます。まず、インプラントに対して、未知のものだという不安があると思います。まずは知って頂きたいと思います。
とりあえず歯医者さんでインプラントってものがあるのを紹介されたけど、よくわからないし怖いのではないでしょうか?
ただ、歯が抜けたままでは残っている歯が動いてきて、かみ合わせが悪くなってしまう。なんて説明もうけたでしょうし、何か対策をお考えになられていますか。
確かに、歯が一本なくなると、従来の方法では、入れ歯やブリッジなどをすることになり、周りの歯も段々にわるくなります。入れ歯やブリッジをしてもしばらくすると支えている歯や歯茎が変化してきて、入れ歯やブリッジが合わなくなります。そして、何度もやり直しているうちに全体的に悪くなってしまうことが多いです。
そこで、残った歯に負担をかけない方法というのが、インプラントという方法です。
インプラントは直接あごの骨と結合しているため、インプラントに力が加わっても残りの歯の負担が増えることがありません。
つまり、1本のインプラントが、残った歯全部を守ると考えるとインプラント治療が理想だということが分かると思います。
インプラントは保険が効かない治療ですが、残った歯を守ることを考えると、お勧めだと思います。
現在の歯科医療の中では、インプラントが最適と思いますが、将来的に再生療法などもっといい治療方法が出てくるかもしれませんが、今歯がない方は、待っているうちにどんどん悪くなってしまいますので、とりあえず現状では、インプラントをされてはいかがでしょうか。
よくインプラントと入れ歯を比較することがあります。
歯の残っている本数が多い場合は入れ歯でもそれほど咬めないことはないでしょうが、残っている本数歯少ない場合は入れ歯に不自由することもあります。
残っている歯の本数が少ない場合、抜いた歯すべてをインプラントにすると高額になりますし、お掃除も大変になります。そこで、インプラントを2〜6本入れて入れ歯の支えにするインプラントオーバーデンチャーと言う方法があります。
失った歯茎も入れ歯で作りますので、長い歯にならずに済みますし、お掃除も簡単にできます。
インプラントオーバーデンチャーをご参考に
インプラントは世間的に認知されてきています。インプラントを入れる事でしっかりと咬む事ができるならインプラントにしたい。あるいは天然の歯を削りたくない方、入れ歯が嫌な方などがインプラントの容認派なのではないかと思います。
インプラントの安全性がある程度確立されてからはインプラント容認派が増えたのではないでしょうか。
しかしながら,インプラントの再使用など実際に証明されていない事件の風評が原因であったり、事故が起きたというニュースが原因でインプラントを否定的にとらえる方もまだ大勢います。インプラント否定派といえるかと思います。
私自身はインプラント容認派です。難しい場所にインプラントを入れなければインプラントは普通に安定します。炎症のある状態でインプラントを入れるなど注意をする事でインプラントは安全に行う事ができるようになっているからです。
インプラント治療は今後も増え続ける治療法である事は間違いないかと思います。再生治療がインプラントに変わる時代がくるまではインプラントが主流だと思います。
歯がなくなったときそのままにしないならインプラントかブリッジ治療を行うことになります。
インプラントもブリッジも持ちに関してはほとんど変わらないと考えていいと思います。ブリッジの寿命が7年という報告がうまく利用されていますが,これは数字のマジックですべてのブリッジが7年しか持たないという訳ではありませんし、半分のブリッジが7年しか持たないという訳ではありません。
ポイントは将来周りの歯がどうなりそうかです。つまりその人にあった治療計画を立てることが重要になります。
例えば周りの歯が歯周病であるばあい、つまり周りの歯が歯周病であったらインプラントが1本では終わらず何本か入れることになることが考えられます。その場合,インプラントがあることが邪魔になってしまうケースもあります。
インプラントの利点
インプラントは従来の入れ歯やブリッジではできなかった治療をできるようにしました。インプラントによって歯科治療がかわったというのは間違いありません。
インプラントを安全に使用すればメリットも多い治療です。
1.インプラントの利点 耐久性があります。
耐久性があります。
インプラントは非常に耐久性があって、長年もちます。良いメンテナンスをすることで、多くのインプラントは、寿命が長くもちます。
2.インプラントの利点 清掃のしやすさ
増進されたお口の健康。
歯に支持されたブリッジが歯を削ることによって作成される欠点がありますが、インプラントは他の歯を削ることを必要としません。近くの歯がインプラントを支持するために変えられないので、あなた自身の歯のより多くは無傷のままにされます。そして、長期のお口の健康を増進します。個々のインプラントにより歯と歯の間でアクセスが容易になります。そして、口腔衛生を改善します。
3.インプラントの利点 自尊心
改善された自尊心。
インプラントはあなたにあなたの微笑をとりもどします。また、あなたがあなた自身について前より良いと実感することができます。
4,インプラントの利点 噛みやすくなる
より簡単に食べ物を食べることができます。
スライドする総入れ歯は、噛むことを難しくします。インプラントはあなた自身の歯のように機能します。また、安心して、痛みなしであなたの大好きな食品を食べることができます。
5,インプラントの利点 取り外さないでよい
改善された快適さがあります。
インプラントがあなたの体の一部になるので、インプラントは取り外し可能な総入れ歯の不快を除きます。
食事のたびに取り外して洗う煩わしさから解放されます。
6,インプラントの利点 話しやすさ
改善されたスピーチ。
貧しいフィットの総入れ歯で、あなたにブツブツ言うか、あなたのことばをいい加減にさせている口の範囲内で、歯はすべることができます。インプラントによって、歯がすべり込ませるかもしれない心配なしで話すことができます。
7,インプラントと入れ歯の比較 見た目
改善されたお口の中の歯を演出します。
インプラントを見ていただくと、あなた自身の歯のような感じがします。そして、骨と融合するようになっているので、インプラントの見た目は永久になります。
インプラントは入れ歯に代わる人工の歯です。
口腔環境に対する意識の改善にもかかわらず、何百万もの日本人は、歯に損失が出ます ― 大部分は虫歯、歯肉炎(歯肉病)または事故により。長年、欠如した歯の人々が利用できる唯一の治療の選択肢は、ブリッジと総入れ歯でした。しかし、今日、インプラントを利用できます。
インプラントは利点の多い治療法です。
歯周病で歯を抜いて入れ歯を入れている場合、歯茎がだいぶやせてしまっていることが多いです。
歯周病で歯を抜かないように頑張ったのに結局歯を抜くことになってしまった場合は、歯の周りを支えている骨がたくさん吸収しています。そのため、歯を抜いたときは、くぼんだ歯茎になります。
入れ歯の場合、歯茎の部分はピンクのレジンというプラスティックで作りますから問題ないのですが、インプラントにする場合は、そのままでは歯茎がなくて、直接人工の歯が入りますので、結構長い歯になります。
こういった場合は、なくなってしまった骨を再生させてからインプラントを入れるのがよいでしょう。
また、歯周病が進行してしまうのをそのままにしないで再生治療などで骨を増やしておくことがよいでしょう。
糖尿病になると免疫反応が低下して炎症が起きやすくなったり、血流が悪くなって傷の治りが悪くなってしまいます。
1.糖尿病になると何故傷が治りにくくなるのでしょうか?
①身体の細胞は生きていくために、エネルギーが必要で、それがブドウ糖です。
②血液中のブドウ糖を細胞に受け渡す重要な役目をすい臓から分泌されるインスリンというホルモンがおこないます。
③糖尿病の患者さんはこのインスリンが不足したり、上手く働きません。
④そのために血液中にブドウ糖が沢山あるのに細胞に届かず、栄養不足に陥った細胞の働きが低下してしまい、傷の治りがおそくなります。
⑤そのうえ栄養不足の細胞をほっておいたら一大事だと、身体は筋肉などのたんぱく質を削って、これをブドウ糖に分解し、血液中に放出します。
でもインスリンが足りないのですから細胞には届かず、血液中のブドウ糖はますます余って、血糖値だけが高くなっていきます。
「充満の中の飢餓」という悪環境に陥ってしますのです。
⑥細胞はお腹をすかせて弱ってしまい、そのうえにたんぱく質はどんどん分解され、自分の身体を削ってしまうので、傷の回復が進みません。
2.外科処置の予後にご注意を!
そのため、抜歯、歯ぐきの手術等の外科処理をする際に、治療後の傷が治りにくく、感染を起こしやすいため、健康なかたの治療にくらべて、特別な配慮が必要です。
特別な配慮とは通常よりも何度か多めに歯科医院に通っていただき、処置をした場所が回復していく経過をきめ細かく見守り、消毒などの必要な処置を行うことです。
3.歯周病菌に感染しやすい?
糖尿病の患者さんは歯周病にかかりやすく、炎症が広がりやすく、しかも治りにくいことがわかっています。
これは免疫機能が低下するため、細菌感染を起こしやすくなるからです。
歯周病は細菌感染によって起きる病気で、そのために糖尿病のかたは歯周病になりやすいのです。
さらには血糖値の高い血液中で糖化ヘモグロビン(HbA1c)という糖と結合した粘着性の赤血球が増えると、血液どろどろとなり、流れが悪くなり、酸素の供給が妨げられるため、炎症の治りはますます遅くなります。
4.歯周病のせいで糖尿病が悪化?!
又近年では歯周病が糖尿病に悪影響を与えている事、そして歯周病の治療をする事が、糖尿病の改善にも役立つ事も明らかになっています。
未だなぞも多いのですが、近年の研究では歯周病になると血糖値のコントロールを邪魔する毒素が出ることがわかってきました。
歯周病菌が免疫機能と戦って死んだ死骸からは「内毒素」という毒素が出ます。
その毒素が血液中に入って血糖値を悪化させているのではないかというのです。
血液中の毒素は内臓脂肪や肝臓を刺激して「TNF-α(腫瘍壊死因子)」という物質を産生させます。
このTNF-αはインスリンの働きを鈍らせ、細胞がブドウ糖を取り込んで消費する邪魔をしてしまうのです。
この結果血糖値はが上がります。
つまり歯周病にかかると糖尿病を悪化させている可能性があるのではないか。
実際に歯周病を患っている糖尿病の患者さんが、歯周病の治療をしたら、
「血糖値が下がった」という研究結果も報告されています。
歯周病菌や歯周病菌の出す毒素が悪影響を与えているのではないかという研究結果は
糖尿病に限らず、
心筋梗塞、動脈硬化、肺炎、低体重児出産等さまざまの全身疾患との関係がとりざたされています。
5.歯周病予防
① 毎日のブラッシングを丁寧にすること
② 半年に一度は歯科医院で定期健診をうける
プロの技で歯周ポケットに隠れた歯石やプラークもきれいにしてもらいましょう。
注)空気を嫌う歯周病菌にとって歯周ポケットの中はとても居心地の良い場所です。
糖尿病になると免疫反応が低下して炎症が起きやすくなったり、血流が悪くなって傷の治りが悪くなってしまいます。
1.糖尿病になると何故傷が治りにくくなるのでしょうか?
①身体の細胞は生きていくために、エネルギーが必要で、それがブドウ糖です。
②血液中のブドウ糖を細胞に受け渡す重要な役目をすい臓から分泌されるインスリンというホルモンがおこないます。
③糖尿病の患者さんはこのインスリンが不足したり、上手く働きません。
④そのために血液中にブドウ糖が沢山あるのに細胞に届かず、栄養不足に陥った細胞の働きが低下してしまい、傷の治りがおそくなります。
⑤そのうえ栄養不足の細胞をほっておいたら一大事だと、身体は筋肉などのたんぱく質を削って、これをブドウ糖に分解し、血液中に放出します。
でもインスリンが足りないのですから細胞には届かず、血液中のブドウ糖はますます余って、血糖値だけが高くなっていきます。
「充満の中の飢餓」という悪環境に陥ってしますのです。
⑥細胞はお腹をすかせて弱ってしまい、そのうえにたんぱく質はどんどん分解され、自分の身体を削ってしまうので、傷の回復が進みません。
2.外科処置の予後にご注意を!
そのため、抜歯、歯ぐきの手術等の外科処理をする際に、治療後の傷が治りにくく、感染を起こしやすいため、健康なかたの治療にくらべて、特別な配慮が必要です。
特別な配慮とは通常よりも何度か多めに歯科医院に通っていただき、処置をした場所が回復していく経過をきめ細かく見守り、消毒などの必要な処置を行うことです。
3.歯周病菌に感染しやすい?
糖尿病の患者さんは歯周病にかかりやすく、炎症が広がりやすく、しかも治りにくいことがわかっています。
これは免疫機能が低下するため、細菌感染を起こしやすくなるからです。
歯周病は細菌感染によって起きる病気で、そのために糖尿病のかたは歯周病になりやすいのです。
さらには血糖値の高い血液中で糖化ヘモグロビン(HbA1c)という糖と結合した粘着性の赤血球が増えると、血液どろどろとなり、流れが悪くなり、酸素の供給が妨げられるため、炎症の治りはますます遅くなります。
4.歯周病のせいで糖尿病が悪化?!
又近年では歯周病が糖尿病に悪影響を与えている事、そして歯周病の治療をする事が、糖尿病の改善にも役立つ事も明らかになっています。
未だなぞも多いのですが、近年の研究では歯周病になると血糖値のコントロールを邪魔する毒素が出ることがわかってきました。
歯周病菌が免疫機能と戦って死んだ死骸からは「内毒素」という毒素が出ます。
その毒素が血液中に入って血糖値を悪化させているのではないかというのです。
血液中の毒素は内臓脂肪や肝臓を刺激して「TNF-α(腫瘍壊死因子)」という物質を産生させます。
このTNF-αはインスリンの働きを鈍らせ、細胞がブドウ糖を取り込んで消費する邪魔をしてしまうのです。
この結果血糖値はが上がります。
つまり歯周病にかかると糖尿病を悪化させている可能性があるのではないか。
実際に歯周病を患っている糖尿病の患者さんが、歯周病の治療をしたら、
「血糖値が下がった」という研究結果も報告されています。
歯周病菌や歯周病菌の出す毒素が悪影響を与えているのではないかという研究結果は
糖尿病に限らず、
心筋梗塞、動脈硬化、肺炎、低体重児出産等さまざまの全身疾患との関係がとりざたされています。
5.歯周病予防
① 毎日のブラッシングを丁寧にすること
② 半年に一度は歯科医院で定期健診をうける
プロの技で歯周ポケットに隠れた歯石やプラークもきれいにしてもらいましょう。
注)空気を嫌う歯周病菌にとって歯周ポケットの中はとても居心地の良い場所です。
インプラントは大丈夫か?
という質問を最近よく聞きます。
インプラントの先進国である北欧の国で、今インプラントの炎症が問題となっていることからも、インプラントが大丈夫と気軽には言えません。
値段の高いインプラントが大丈夫?
そんなわけはありません。
インプラントは天然の歯に比べて細菌に対する抵抗力が弱いものです。一緒です。インプラントの値段で安全性は変わりません。
必要なのは、インプラントにならないようにすることです。
セラミックの歯は天然の歯より汚れが付きにくいので頑張って磨かなくても大丈夫です。それよりも磨く力が強すぎたりして歯茎がさがってしまう方が心配です。
セラミックの歯を歯磨きする時はやわらかい毛の歯ブラシを使用してください。また、鉛筆を持つ感じでもっていただきそっと磨くことが大切です。
当院ではセラミック専用の歯ブラシも用意しております。
くれない塾の内藤先生お勧めの歯ブラシです。
指でつまむため、自然と力が入らないようになってます。
セラミック治療を受けられた方は、定期的に病院にお越しください。
歯ブラシが強すぎないか確認いたします。
また、クリーニングをすることで、歯の白さを保ちます。
英語のdental-implantからの輸入語でデンタルインプラントと呼ばれ、単にインプラントと略称されることが多い。その他、人工歯根、口腔インプラント、歯科インプラントなどの呼称がある。インプラント体を手術的に顎骨に植えて、インプラント体表面と骨の結合(オッセオインテグレーション)を期待し6週間から6ヶ月間の治癒期間を待ち、その上に人工歯冠・上部構造を何らかの方法(スクリュー、セメント、磁石など)で装着する一連の治療を、インプラント治療と呼ぶ。ブリッジや有床義歯と違って、天然歯の状態により近い機能・形態の回復が得られることが多く、また周囲の歯を削ったり、それらに負担をかける必要がないため、インプラント治療を受ける人は近年、増加している。
現在、実用に供されている人工臓器の中では、最も完成度の高いものであると考えられる。
インプラント治療にはしっかりした顎骨が必要なため、歯周病、破壊的な抜歯、長期間の可撤式義歯(入れ歯)の使用などで歯槽骨を喪失している人は、顎骨のほかの部分や腰などから骨を移植(自家骨移植)または、βTCPや脱灰乾燥した牛骨など(人工骨)を填入して、インプラントを埋め込む(歯科医は、「埋入=まいにゅう」と呼ぶ)土台となる骨を構築する手術を必要とする場合が多々ある。
失った歯を人工材料で補う試みは古くから行われてきた。上顎骨に鉄製のインプラントが埋まった紀元2世紀から3世紀の古代ローマ時代の人骨が発見されており、このことはすでにインプラント治療が試みられていたことを示している。7世紀のマヤ文明の遺跡で発掘された 20歳代女性の下顎骨に天然の抜去歯2本と貝でできたインプラントが埋まっており[1]、歯石がついている事、周囲に骨造成がエックス線検査で確認できる事[1]からかなり長期に機能した事を示しており世界で最初の実用 に耐えたインプラントだと考えられている。
インプラントが臨床に登場したのは1910年代。1913年にグリーンフィールドが円筒型のインプラントを開発し、これが近代インプラントの祖と評される事が多い[1]。1930年代にはスクリュー型、1940年代にはらせん型のインプラントが考案された。しかし予後は著しく悪かった。インプラント治療最大のブレークスルーと言われるのが 1952年スウェーデンのルンド大学で研究を行っていたペル・イングヴァール・ブローネマル教授によって、チタンが骨と結合すること(オッセオインテグレーション)が発見され、チタンがインプラントに応用されるようになった事。これによりしっかりと骨に結合するインプラント治療が可能になった。動物実験を経て、1962年から人間に本格的にインプラント治療が行われるようになった。ただ、ブローネマルク教授が歯科医師ではなかった事などがあり、批判的な立場の歯科医師も多く普及には至らなかった。1978に初のデンタルインプラントのコンセンサス会議が、ハーバード大学とアメリカ国立衛生研究所の共催で開催された[2]。この会議はデンタルインプラントのデータ収集と分析の評価基準と標準が確立された象徴的な会議であったと評価されている[2]。大きな ターニングポイントとなったのは1982年のトロント会議。そこで予後15年の症例が報告され、一大センセーショナルを巻き起こし、北米を中心に普及が始まった。インプラントの形態は大 きく分けてブレードタイプと呼ばれる板状のものとルートフォームと呼ばれる歯根様のタイプがあるがルートフォームが主流になり現在に至る。ルートフォームは当初はシリンダータイプと呼ばれる滑らかな表面だったが、ネジ状の形態の方が初期固定に有利とわかり、現在のインプラントにはネジ山(スレッド)がつくタイプになっている。 さらに骨との結合を早期かつ強固にするため、フィクスチャー部にHA(ハイドロキシアパタイト)をコーティングしたインプラントが登場した。HA は生体の成分と同様の成分を有し、骨形成において骨誘導能(バイオインテグレーション)が期待できる。HAではインプラント周囲1.5㎜まで骨ができるのに対し、チタンでは周囲0.3㎜が限界であるとの実験結果もある。日本でも1990年代に入りさまざまな製法が開発され、特に再結晶化HAをコーィングしたインプラントでは100%近い結晶度を実現。現在では早期のインテグレーションが得られるインプラントとして、広く臨床に応用されるようになっている。その他。また1991年に表面が機械研磨(いわゆる削りだしの状態)より強酸で表面処理をした方が骨との結合がより強くなるという論文が発表され、それ以降各社表面をブラストや強酸により処理しラフサーフェス(微小粗雑構造)を作るようになり表面性状の良さを競っている。現在さらに表面をフッ素コーティングをする事により骨伝導と石灰化が惹起され、治癒が早まると注目されている[3]。日本ではまだ認可されていないが数年のうちに日本でもフッ素コーディングタイプのインプラントが登場する事が予想される。このようなインプラントの改良により予後は日々向上している。また適応も骨再生誘導療法などが開発され、歯槽骨の再生により拡大している。2005年には、ジルコニアアバットメントが日本国内で薬事法の認可を受け[4]臨床応用が始まり審美的治療の幅も広がっている。
現在デンタルインプラントの10年生存率はシステム、患者の年齢などにより左右されるがおおむね90%以上となっている。また、インプラント治療施設に来院する患者の平均年齢は年齢的には若く、しかし歯周病などの影響が顕在化する40代-50代が一番のボリュームゾーンとなっている[5]。高齢者に関しては全身疾患などの影響によ症例数が少ない[6]。しかし、 高齢化の社会情勢を受けて、患者数は増加傾向にある。高齢者の治療成績はENG-FORSらが80才以上の133人に固定性の上部構造を装着し5年残存率が上顎で93.0%、下顎で99.5%を示したと報告[7]、日本においても鶴巻が、25人を平均27.2ヵ月調査し、累積残存率98.6%の結果を得た[8]。以上より高齢者のインプラントの治療成績も若年者に対しそれほど劣ったものではない[8]。しかし全身合併症、手術時合併症に留意す る事が必要である。
インプラントの構造は、顎骨に埋めるフィクスチャー部と被せ物の支台となるアバットメントからなり、双方が一体となった1ピースタイプ(1パーツタイプ)と別々になった2ピースタイプ(2パーツタイプ)が現在の主流である。特に日本人は、顎骨の凹凸が欧米人に比べて少なく、1ピース1回法での適用範囲が広く、臨床に広く応用されるようになっている。
インプラントの治療計画作成の方法には補綴主導型(トップダウントリートメント)と外科主導型の2種類がある。
インプラント手術の目的はフィクスチャーの埋入ではなく、機能、審美の両面の改善であるため、理想的にはトップダウントリートメントが望ましい。しかしトップダウントリートメントでは骨量として必ずしもベストではない位置にフィクスチャーを埋入する事となるためGBRが必要となる事が多くなり人工骨などの充填材の質に依存する事となる。一時期はトップダウントリートメントでの治療計画が流行したが人工骨の吸収による不良予後のケースも散見されたため、現在は外科主導型でフィクスチャーをしっかりと埋入するという事に重きをおくという考えに揺り戻しがおこっている状況である。ただ、トップダウントリートメントが理想であるという事実は変わりなくより吸収の少ない精度の高い人工骨等の充填材の開発により将来的にはトップダウントリートメントが主流になると考えられる。
インプラントの術式は1回法と2回法の2つがある。近年はインプラントの改良により初期固定が格段に良くなったため、フィクスチャーの定着率は1 回法と2回法で有意差はほとんどなくなってきている。よりシビアなケースの場合、またGBR等の骨増生手術を同時に行う場合は2回法が選択され、その他の場合には1回法が選択される。1回法の場合は即日仮歯を入れる即時加重を行えるメリットもある。ただ、通常小規模な診療所では導入しているインプラントの種類は1ないし2種類であるため、導入しているインプラントの種類で術式が決まる場合も多い。
上顎洞底に近い、下顎神経に近接している、骨量が垂直的または水平的に少ない等の場合にそれを解決するために補助手術が行われる。
天然歯の場合は歯根と骨の間に歯根膜があるため咬合した際30μm沈下する。しかしインプラントの場合はフィクスチャー(インプラント体)が骨にダイレクトに固定されているため、沈下量は5μmである。そのため、天然歯と同等の咬合を与えるとインプラントにオーバーロード(過重負担)がかかり補綴物の破損、インプラントのロスト等の問題が起こる。そのためインプラントの咬合調整は歯根膜がない事を考慮し天然歯より25μm低く調整する。
ナソロジー的な咬合の考え方として前歯は臼歯が完全に沈下した時点で初めて前歯部が接触する咬合の付与が推奨されている。臼歯部の歯根膜による沈下量は前述の通り30μmであるため上下歯で合計60μmとなるが、前歯部にも当然歯根膜があるため補正され、天然歯の場合は臼歯が軽く咬み合う際に前歯部は30μm離開している事が望ましい。一方でインプラントの場合は歯根膜がないため前歯部の調整の際は60μmの離開量が必要となる。
インプラントを臼歯部で3本並べて配列する際、一本を2~3mm横にずらして配列するとベクトルが分散され水平力が20~60%軽減するという報告がある。この配列方法の事をオフセット配列と呼ぶが、臼歯部の清掃性が劣るケースがあった。1990年代、各インプラントメーカーが直径の太いワイドタイプインプラントを開発発売したために、クラウンブリッジタイプの上部構造では、このような配列よりも、骨幅がある限りは、部位ごとに適切な直径のインプラント埋入を行うことが推奨される。
HA被覆インプラントは2011年現在、全インプラントの30%を占めるに至っている[10]。HA被覆インプラントの利点は、植立時にインプラントと骨組織間に密着を必須としないこと、インプラント周囲の骨形成不全に至る可能性が低いこと、骨不良部位にも適応可能であることである[11。インプラントへのHAのコーティング方法はプラズマ溶射が主流であるが、プラズマ溶射はアモルファス相を多く含むためHAの組成が不均一になり骨結合の欠落、HA皮膜の溶出というリスクの報告もあり、この問題を解決する方法としてHA皮膜を薄膜化することが検討され、スパッタ法、イオンビーム法、レーザーアブレーション法などが開発されている。
インプラントは様々なデータがあるが一般的に200本入れると5本は定着せずに脱落(ロスト)してしまう。 ロストの原因には以下のものが考えられる。
この他に近年、オッセオインテグレーションに関与する遺伝子が発見され注目されている。これは遺伝子的にインプラントが定着しづらい人の存在を示唆する。将来的には術前にインプラントに適した体質かどうか検査を行うという展望が予想され、それによりインプラントの成功率の向上が期待されている。この分野の研究はアメリカで特に進み日本では岡山大学歯学部などで研究されている。
インプラント治療におけるひとつの課題は治療期間である。以前はインプラント手術から最終補綴物(被せ物)を被せるまで、約半年を通常としていたが、この期間、患者はある程度の不自由を課せられていた。しかし現代医学におけるMI(Minimal Intervention)を実現するためには、治療期間の短縮が望まれ、HAコーティングインプラントの骨誘導などによる早期治癒がクローズアップされるなど、インプラントメーカーにおいては治療期間の短縮にしのぎを削っている。次いで、骨の再生や増生は可能であるが、インプラント周囲に歯根膜を再生させることは出来ない。この歯根膜がインプラントに存在しないことが、天然歯と比べた時の大きな相違点である。歯根膜は噛む力の感知の役割を果たす感覚器でもあり、歯根膜のないインプラントは、咬合機能圧に対する反応が天然歯とは異なると報告されている。天然歯とインプラントを長期に並存させようとする場合に不具合が生じることがありうる。
また、歯科医師の過剰および政府による診療報酬削減により、新しくインプラント治療を始める歯科医師も多く、手術の技術、経験、経過観察などのレベル差が大きいといったことがある。
インプラントは単独での埋入に加えて下記にあげる用い方もある。
インプラントは世界に100〜200種類が存在すると言われている。
日本で主に臨床で使われている代表的なものを以下に記す。
インプラント(implant)とは、体内に埋め込まれる器具の総称である。
医療目的で広く行われ失われた歯に代えて顎骨に埋め込む人工歯(デンタルインプラント)、骨折・リウマチ等の治療で骨を固定するためのボルトなどがある。
心臓ペースメーカー、人工内耳の埋め込み部分のように電力が必要なインプラントもある。通常の機械のように有線での電力供給はできず電池交換も難しいため、電磁誘導や長寿命の原子力電池などが使われる。
美容目的、特に豊胸目的で乳房に埋め込むインプラントやファッション目的で皮下浅くに埋め込むインプラントもある。
杉並区のインプラント教育
全国でも珍しく、杉並区独自の教員養成塾を設け、独自の教員採用を行っている。
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